介護タクシーの起業を考えたのは５年前です。公共施設での指導員として勤めていましたが、自分で独立して何か事業を始めたいと思い、しかも以前仕事の関係で住んだことのある地へ移住し、そこで必要とされる仕事を、全く新しい環境でスタートさせようと考えました。

その地域で既に開業されていた『さくら搬送サービス』さんを知り、まず相談のメールを送りました。代表の今西さんから、気さくで好意的な返信を頂き、すぐにお会いすることを決めました。

実際にお話を伺う中で開業を決心したわけですが、不安で迷い続けていた私の背中を押してくれたのは、今西さんの経験に基づく自信と、強い勧めでした。あと教習所の教官を経験されている今西さんの、２種免許取得のための運転指導は、非常に心強いものでした。

最終的に事務所を開設する地域の決定や、使用する福祉車両選びなど、必要と思われる全てのことにアドバイスと協力を頂き、スムーズに開業することができたと思います。

まだ介護タクシーが浸透していない地域であったため、開業後もしばらくは収益があがらず大変でしたが、定期的に会って話を聞いて頂いたり、新しい手段をアドバイスして頂いたりと、軌道に乗せるためのサポートが続きました。

今では家族もすっかりこの地に慣れ、生活していけるだけの十分なお仕事を頂き、地域の方々にも知られるようになってきました。５年前、今西さんに相談したこと、そしてその後の私の決断は間違いでなかったと確信しています。

今西さんには５年たった今でも何かと気にかけて頂き、連絡を取り合えることを大変ありがたく思っています。

開業当初は、大型の福祉車両１台で始めましたが、今ではより多くのニーズとへき地特有の立地に対応するため、小型の軽車両を増車しました。開業した頃には考えられないような進歩です。

今後の目標として、介助のできるケア・ドライバーの増員と、小型・中型車の増車が可能になれば、より地域に貢献できる移送サービス事業を展開していけると思います。その時は、また『さくら搬送サービス』さんに支援をお願いします。