介護タクシーが儲からない原因の一つに値段設定がある☆時給380円で事業継続なんかできない。

 

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兵庫県香美町で『介護タクシーの開業、集客』の専門家として活動中! ミラサポや兵庫県商工会連合会、長崎県商工会連合会に登録し、マーケティングサルタントとして企業の相談などを行っております。また、介護タクシーの経営も実際にしております。 コンサルが出来る介護タクシー事業者として様々な事業所さんを支援中です。 (全国どこでも出張可能です!まずはお気軽にお問合せ下さい)
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みなさんこんにちは。

夏過ぎてからコンサル業が忙しく、介護タクシーより飛行機に乗る回数の方が増えました(笑)

最近になって、飛行機の搭乗はJAL以外乗らないことにしています。

基本的に格安航空などは一切乗らないことに決めています。

なぜなら、安さを求めるより質を求めたいし、設えを学びたいからです。

それを自社の経営方針に当てはめていき、今後は介護タクシーやその他の事業にも反映をさせていければと思っています。

ちなみに僕がいない間、介護タクシーの仕事もたくさん依頼がくるので、断らずに信頼ある業者さんに全てお願いしています。

いつもありがとうございます。

さて、今回は介護タクシーが儲からないという業者さんに向けて記事を書いてみました。

価格を決めるのは事業者、業者を判断するのはお客様

介護タクシーだけでなく、全ての業種にかかわることですが、売上=利益というのはあまりありえないでしょう。

僕は福祉のためと言いながらも、必ず利益がきちんと出る事業をするようにしています。

なぜなら、健全な運営ができないということは、きちんとした事業を行うことができないからです。

先日、こんなことをお客様に言われました。

「今まで今西さんとこの介護タクシーにお世話になっていたけど、ちょっと高いので今度からはA介護タクシーさんにします。」

値段の格差によって、お客様が介護タクシーを変えられたということです。

では、僕の介護タクシー、そしてA介護タクシーの料金を比較してみましょう。

僕の介護タクシーはX病院からお客様の自宅まで片道3,550円をいただいていました。

A介護タクシーは、同じ距離で片道1,200円でした。

差額として2,350円です。

そりゃ、年金暮らしの人からすれば2,000円以上も差があるならそちらの安いほうに行く気もわかりますよね(笑)

なぜ、そんなに差が開くのでしょうか?

果たして、僕はなぜそんなに高くしなければならないのでしょうか。

価格をつけるには、必ず理由がある。

まず、A介護タクシーの料金は純粋に病院から自宅までの距離制運賃1200円のみです。

僕のほうは、時間制運賃2550円にして、それに介助費用として1000円合計3550円をいただいています。

なぜ、時間制運賃にしているのかというと、自社の車庫からお客様の家までが20キロあります。時間にすると30分前後くらいでしょうか。

そして、お客様の家から病院まではわずか3キロないくらい。時間で言えば、数分でしょう。

「お客様を乗せた距離より空車の距離のほうがはるかに長ければ、場合によっては時間制運賃を適用する」というスタンスでいます。

お客様の依頼を電話で受けたときに必ず伝えているので、トラブルになったことは一度もありません。

高いと感じた人は使わないからです。

売上だけ気にして利益を確保できていない業者がいる。

では、先ほど述べたA介護タクシーは1200円で業務を請負いましたが、本当に適正な利益を確保できるのか計算をしてみました。

A介護タクシーからお客様の家までが20キロだとします。燃費はリッター10キロ程度。燃料費はリッター160円程度。

それを簡単に試算してみると、片道320円の燃料費を使うことになります。当然、帰りもあるので往復となると640円。

つまり、この時点で売上1200円から経費の640円を引くと560円の利益にしかなりません。

車庫からお客さんの家を純粋に往復すると60分かかり、介助などもしているとこの一件の仕事で90分くらいかかると見込みます。

90分で560円の利益ということから試算すると、時給換算で時給380円となります(笑)

時給380円で生活が成り立つでしょうか?

時給380円で事業を継続できるのでしょうか?

そして、時給380円でお客様に喜ばれるサービスが可能なのでしょうか?

答えは全てノーだと言えます。

適正な価格と付加価値が介護タクシー事業を盛業させる。

さきほど僕の介護タクシーで出した3550円という金額は業者側としてはギリギリのラインだと言えます。

経費を差し引いて、時給換算すると概ね2000円。

先ほどのA介護タクシーと比較すると5倍の利益です。

それでも少ないほうです。

利用する方にとっては、この話は耳が痛くなるかもしれませんが、事業を成り立たせるためにはこういったことを我々事業者側は考えていかないと、つぶしあいになってしまうのが現実なのです。

適正な価格と付加価値をつけることで介護タクシー業界を盛り上げることができ、サービス向上につながるとおもっています。

 

 

 


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