介護タクシーを開業してから思った事☆お客さんを乗せて運ぶだけなら介護タクシーじゃなくてもいい。

　

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つよっさん

兵庫県香美町で『介護タクシーの開業、集客』の専門家として活動中！ ミラサポや兵庫県商工会連合会、長崎県商工会連合会に登録し、マーケティングサルタントとして企業の相談などを行っております。また、介護タクシーの経営も実際にしております。 コンサルが出来る介護タクシー事業者として様々な事業所さんを支援中です。 （全国どこでも出張可能です！まずはお気軽にお問合せ下さい）

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７年も介護タクシーをしていると、思う事があります。

「お客さんを乗せて運ぶだけなら介護タクシーじゃなくてもいいんじゃないかな」って。

介護タクシーを開業した当初はそこまで思っていませんでしたが、それを意識するようになったのはここ２〜３年と言ったところです。

介護タクシーを開業した当初は売上を上げるのに必死だった。

どの仕事でもそうかもしれませんが、何かを創業した当初って数字を見てしまいがちになります。

今月◯◯万の売上、今日の依頼件数、、、とりあえず数字が気になります。

僕だけなのかな？（笑）

せっかく起業したのなら、上に行きたいという気持ちは誰しもあるはずです。

その数字を意識すればするほど、売上のない創業時は本当に辛かったです。

だから、苦しまないように数字を追いかけるのに必死だったような気がします。

介護タクシーはお客さんを運んでなんぼ！？

確かに今でもお客さんを何人運んだか確認をしています。

（年度ごとに輸送実績報告書という報告の義務があります）

開業当初は特にピリピリしていました。それも一日単位で。。。

「あー今日は何人のお客さんだった」「明日はゼロだ。。。」なんて。

つまり、お客さんを運んでなんぼの世界だったんですね。

確かに売上を上げることや集客をしなくてはいけないので間違ってはいないと思いますが、一人一人のお客さんをしっかり見ていたのかというと、今の自分からすれば甘かったと思います。

運ぶだけなら介護タクシーじゃなくてもいい。

単に車いすの方、寝たきりの方を運ぶだけなら介護タクシーじゃなくてもいいと思うのです。

福祉有償運送と言って、通常のタクシーの半額くらいでされている事業の自動車に乗せてもらうのも一つの手段だと思いますし、車いすの方なら場合によってはなんとか家族の手によって自家用車で移動することだってできます。

上に２つ挙げさせてもらった移送方法が存在する以上、単に値段だけで勝負してくるような介護タクシーの業者さんは残れないでしょう。

器材や道具、資格を揃えてもあまり集客できません。僕がそうでしたから（笑）

それにそういったことってお金さえあれば、新しい器材を買えますし、資格もとりにいけばいいことです。

誰でもマネをしようと思ったらできることです。

僕が大切だなと思う事は、そういったことだけじゃなくて、お客さんといかに向き合うかということです。

それが介護タクシーの本当の意味だと考えています。

お客さんを運ぶ最中にいかに気づきを得るか。

こういった介護タクシーの思想的なことってどこから学ぶかというと、お客さんからです。

お客さんと真剣に向き合う事によって、自然と気づきを得ることが出来るもんです。

キレイごとと言われればそれまでですが、お客さんとの会話の中からいくらでも気づきを得る事ができますし、それをもとに「介護している人はこういう辛い思いをしているんだ」「介護が辛いと思っている家族には、普段の困りごとに耳を傾けるだけでもしよう」という気持ちになります。

こういう気持ちは誰しもなれないかもしれません。

僕の生きて来た人生の中で辛い部分もあり、そういった時に人にしてもらって嬉しかったことを今度は自分がしているわけです。

きっと介護タクシーをしていなかったら、そんなことはしていないかもしれません。また、自分が辛い思いをしていなかったら、気づきを得る事もできなかったかもしれません。

そう考えれば、介護タクシーをしていること、自分の人生、どちらも運が良かったと思えます。

まあ、運だけじゃ出来ない部分もありますが、全てをひっくるめて運がいいんだなということです（笑）

７年もすれば、気持ちに余裕が出て来て、今では介護タクシーの開業支援をさせてもらっているわけです。

僕が開業支援をさせてもらう人に自分の思想を押し付けることはしませんが、そこから何かしら自分なりにアレンジをしてもらい、未来のお客さんに生かしてもらえたらと思っています。

 
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