おじいさん　VS　つよっさん〜介護タクシーの現場より〜

完全に寝不足のハル〜ンヘフォ〜マ〜つよっさんです。。。

疲れております（笑）

今日の但馬牛まつりに向けて

まだねじっております！

 

ラストスパートです。

昨日の話しの続きです＾＾

立てこもっている部屋に突入！！

おじいさん　VS　つよっさんです。

「おじいさん、さっきから悪いことしてるわけでもないのに、えらい責められていましたね。

そういや、若いときに商売はじめられたんですよね。

すごいです！尊敬です。僕なんか数ヶ月前に商売はじめたんですけど、なかなか儲かりませんわ（笑）」

すると、おじいさんが笑顔になったんです！

数十分間ふてくされていたおじいさんが、たった少しの言葉で笑顔になったんです！

さらに今西トークは一方的に続きます。

「ただでさえ、儲かっていないのにここでおじいさんにぐずられたら、僕お金持って帰れませんやん！車も借金、今持ってきている車いすもみーんな借金です。おじいさんがこの車いすに乗ってくれて、施設までおとなしく行ってくれたら僕は助かります」

ものすごーく失礼な事言っていますが、おじいさん大うけです（笑）

ずっと笑顔で笑っていたんですよ。

そして、極めつけはこう言いました。

「今、ご自分で自由には動けませんが、新しい施設でリハビリをして、家族を見返してやりましょう！おじいさんなら商売はじめられたようなすごい人ですからできますよ。男ならそのくらいの意地を僕に見せてくださいよ。僕の励みになります。」

そうすると、黙って自分から車いすの方に乗ろうとされたのです。

ここからは、介助しながらですが、部屋に突入してから４分くらいでしょうか。

部屋の外で見ていた施設のスタッフの方たちは「すごーい！！」といい、拍手も（笑）

僕は無理矢理乗せたわけではありません。

僕の言葉に共感し、行動に移してくれたのだと思います。

 

「若造が頑張ってるんだから協力してやろうか」と。

 

 

このとき、「おじいさん　VS つよっさん」から

「おじいさん　with つよっさん」に変化しました。

 

いや、実は部屋に入ってすぐに言葉一つでその変化があったのかもしれません。

 

それからというもの、うちのお得意様になっていただきました（笑）

施設の車を使えば無料ですが、わざわざ高い僕の車を呼んでいただいたことも。

ご家族さんから電話があり、「今西さんとこの車じゃないと動かんっていうんで頼みます」と嬉しいお言葉をいただいたこともありました。

こちらも喜んでもらおうと思ってスピーカーを付けてipadに戦前戦後の曲を入れて移動中に聞いてもらいました。

時には、施設の職員にこう聞いていたそうです。

「今西は儲かってるか？」（笑）

 

他のお客さんを迎えに行ったときもおじいさんは声をかけてくれます。

言葉を発する事ができないので、親指と人差し指で輪っかを作って

「儲かってるか？」って（笑）

 

そんな気に入ってくださっていたおじいさんもお亡くなりになりました。

たくさんのお客さんを運ばせていただいています。

その中で、無料送迎バスより費用のかかる僕の車を選んでくれたおじいさんから学んだことがあります。

 

「商売って人との関係性が重要」ということ。

言葉を発する事が出来ないおじいさんが、行動によって僕に教えてくれたのです。

やっぱり、体が動かなくても言葉を発する事が出来なくても高齢者は偉大だ。

 

 

 

ブログランキング参加中！
下記クリックで応援してください！！
↓↓↓

福祉・介護 ブログランキングへ

介護・福祉タクシー ブログランキングへ