介護に潜む危険な兆候☆介護タクシー運転手の役目☆独立開業

ボクは介護タクシーを経営しています。

その業務の中で、「あー、この人大丈夫かな？」って思う人がたまにいます。

利用者さん本人ではなくて、「介護者」です。

介護タクシーの業務で気づくご家族の変化

ボクの介護タクシーを使ってくれるお客さんは一回だけの利用の方もおられれば、何度も利用して下さるリピーターさんもおられます。

何度も利用して下さるリピーターさんですが、最初使ってくれたときは明るかったけど、段々疲れが見えるときがあるんです。

以前、老老介護（おじいさんがおばあさんをみたり、おばあさんがおじいさんをみること）の方で依頼があり、お迎えにいきました。ご主人が要介護者です。身体の状態はまだ起き上がれる状態で車いすで対応できる状態でした。

奥さんも大人しい感じではありますが、きちんと話をされる方です。

その方の移送が終わり、一週間後。

同じ方から依頼があったのでお迎えに行くと、ご主人はベッドから一人で動けない状態。奥さんも疲れ果てた状態でした。

「たった一週間のうちに何があったんだ！？」と思いました。

それから数回利用していただいたのですが、ご家族にある変化が出て来たのです。

介護タクシーの車両のなかでは常に睡眠。

ボクが運転をしている最中は、何度も後ろの状況をルームミラーで確認をします。

この利用者さんの移送中も何度か見ていたのですが、奥さんは介護タクシーの車両に乗ったとたん熟睡されました。

この時になんとなくボクは気づくわけです。

「ひょっとして眠れていないのでは？」

そして、なんとなく危険な兆候が出ているのかなと思ったのです。

ポイントは、

・ご主人の身体の状態が段々重度になってきている

・ご主人が怒りやすくなってきている

・奥さんの口数が極端に減った。（会話するスピード）

・奥さんの車内の状態

この４点です。

これは介護疲れかなと感じたわけです。

介護で危険と判断したら自分だけで解決しないこと！

これは介護疲れで危険だなと思ったので、移送終了後、奥さんに聞いてみたんです。

「しっかりと眠れていますか？」

そうすると返ってきた言葉は

「１時間に１回起こされて、自分がいつ寝ているかわからない状態です。。。」

。。。。

自分の身に置き換えてみました。

自分自身が１時間に１回、止まることのないタイマーがなり続けていたらどうなるか。。。

「これは絶対に気が狂う。。。」

この人もこのままなら気がまいってしまうかもしれないと思い、質問はさらに続きます。

「ご主人の身体に変化ってあります？」

「怒りやすくなって、暴言をはかれたりします」と奥さん。

これも自分の身に置き換えてみました。

１時間に１回起こされて、その度に怒られて暴言をはかれたら。。。

これは危険！！！！

ケアマネージャーに頼ることも大事！

介護を受ける時に、ケアマネという専門の方がつくことがあります。（ボクの知る限りほとんどですが）

何かあった時の相談はきっとケアマネさんにされるでしょう。

今回もケアマネさんにそういった状況を報告しているのか奥さんに聞いたところ、「ケアマネさんが忙しそうでよう相談していません」

とのこと。

確かにケアマネさんは何でも屋ではありません。

しかし、今回の状況というのは危険な状況にあると判断して奥さんに確認後、ケアマネさんに報告をしました。

それだけでなく、自分が移送の際はその奥さんから出来るだけ悩みを出してもらいました。

そうすることによって、自分だけじゃないんだという孤独感から解放されると思うのです。

介護タクシーの仕事は人を幸せにすること

人を運ぶのは簡単です。

事故には当然気をつけなければいけませんがね（笑）

しかし、その移送を通じて何かしらの変化をつかむことがとても大切だと思います。

ボクの介護タクシーの仕事は乗った人を幸せにすること。

完璧ではないですが、そういう気持ちで仕事に取り組んでいくことでどんどんと自分自身の仕事が楽しくなるんじゃないかなって思っています。
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