《介護タクシー開業者必見》利用者さんが認知症かなと思った時の対応方法?

 

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兵庫県香美町で『介護タクシーの開業、集客』の専門家として活動中! ミラサポや兵庫県商工会連合会、長崎県商工会連合会に登録し、マーケティングサルタントとして企業の相談などを行っております。また、介護タクシーの経営も実際にしております。 コンサルが出来る介護タクシー事業者として様々な事業所さんを支援中です。 (全国どこでも出張可能です!まずはお気軽にお問合せ下さい)
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この記事にアクセスしていただきありがとうございます。

僕は介護タクシーを開業してから10年が経ちました。

10年目を迎えて、新しい事業である「ヒプノセラピー、コーチング事業」も開始しました。

この記事のアイキャッチ画像が事業所です。

さて、これまで様々な利用者さんを介護タクシーで搬送をさせていただき、多くの学びを得ることができました。

その中で、認知症の利用者さんに対する対応方法も学ぶことができましたし、認知症の恐れがあるかもしれない利用者さんへの対応方法も学ぶことができました。

今回の記事では、「認知症かもしれないかな?」と思った利用者さんに対する対応方法をお伝えしていきます。

認知症の方の人数は増加傾向にある

少し古いですが、データーがあります。

厚生労働省の2015年1月の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。

今後高齢化がさらに進んでいくにつれ、認知症の患者数がさらに膨らんでいくことは確実です。
厚労省が今回発表した推計によれば、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占める見込みです。

https://www.ninchisho-forum.com/knowledge/kurashi/003.html

認知症フォーラム.comから引用

今が2019年ですから、今から6年後には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症を占める見込みがあることが書かれています。

これってもうすぐです。

もう目の前ですし、この記事を読んでくれている皆さんが認知症になる可能性もあるかもしれないですし、そのご家族がなる可能性もあるということです。

皆さんならどうしますか?

特に介護タクシーを開業された事業者のかた。

頻繁に搬送をしている自分の利用者さんが、これまでと違った発言をしたら。。。

僕が経験した事例をもとにお伝えさせていただくとともに、どのような対応をし、ご家族にどういった言葉がけをさせていただいたかお伝えしていきます。

これは正解とか間違っているとかの問題ではなく、「僕はこう対応をしたことでご家族にどういった影響を与えたか」という範疇で考えていただければと思います。

変化の発見はコミュニケーションあってのこと。

僕は医者でもお偉いさんでもないので、人にたいして「認知症の恐れがあります」なんてことは一切言えません。

しかし、何かしらの「変化」という形で認識することはできます。

その変化の発見は、日頃から利用者さんとコミュニケーションを築いているか否かに関わってくると言っても過言ではないでしょう。

通常、僕は話しかけても大丈夫そうな利用者さんには、介護タクシーでの搬送中に会話をするようにしています。

いつも利用してくれている利用者さんを半年ぶりに搬送した時のことです。

その利用者さんは僕のことをいつも「今西君」と呼んでくれて、昔から定期的に行っている病院へ受診するために搬送をしていました。

利用者さん
運転手さん!今日ワシはどこに行くんだ?
今西
今日はいつものA病院に行きますよ!

いつもの病院の駐車場に到着すると、

利用者さん
あ。。。ここがA病院か。。。
今西
そうですね、到着しましたよ!

 

(実際は写真のようなカニのバルーンハットは被っておりません)

さて、この会話の中で「あれ?」と思うようなことはなかったでしょうか?

気づいている人もいるかと思いますが、いつも僕のことを「今西君」と呼んでいるのに、この時は「運転手さん」と言われました。

まあ、これだけなら偶然かなと思いますが、僕の脳の中では「おや?」という疑問がストックされました。

次に利用者さんが「ここがA病院か」と尋ねるような感じで僕に話しかけてきておられます。

昔から馴染みのある病院ですが、いかにも初めて来たような感じで言っておられたので、「おや?」から「もしや、、、」に変わったのです。

この変化を感じ取るには、日頃からのコミュニケーションが必須と言えます。

いつもはこうだけど、今回はこうだったという現状をしっかりと把握するためには、常日頃から利用者さんの言語状態や動作の変化を意識をしておくことが大切なのです。

問題はここからなのです。

これを「どうやって利用者さんのご家族にお伝えをするか」ということです。

利用者さんの家族には、質問から入ることで自然な流れで現状を伝えることができる

さて、利用者さんのご家族にはどのようにして伝えるかということを考えました。

あくまで「伝える」ということは前提です。

それを「どのようにして」というところがとても大切なところで、一つ間違えると信頼関係を失ってしまいます。

医者でないにもかかわらず、人を自分の憶測だけで認知症かもと伝えるのは大変危険です。

ですから、僕はこのように対応をさせていただきました。

 

今西
今日の搬送は無事に終了しました。久しぶりのお出かけで疲れたかもしれませんね。
ご家族
そうかもしれませんね。お父さんも良くなってきている感じはしないですしね。
今西
そうなんですね。何か最近気づかれたことや気になっていることはありますか?
ご家族
え!ひょっとして今西さんは気づかれましたよね。。。
今西
気づいたかどうかは別として、今日車内であった事実だけをお伝えしますね。

感情や憶測は一切出さずに事実のみだけを伝えると、

ご家族
あー。。。よかった。やっとわかってくれる人がいた。
今西
どうされましたか?

ご家族
私は父が認知症じゃないかとずっと思っていて、家族に言ってもそんなわけないって受け入れてもらえなかったんです。。
今西
そうだったんですね。僕は状況だけを説明させてもらったのですが、もし不安ならケアマネさんか相談員さんに相談をされてみてはどうですか?僕なら今から相談をします。

 

運賃の支払いの時にご家族には、気づいたことや変化はできる限り言うようにしています。

僕がこのように事実のみを伝えたことで、ご家族の胸のひっかかりをとるきっかけになったのです。

そして、「一人で悩んでいる」という状況から「わかってくれる人がいる」という状況になり、ご家族の心の負担が少しでも楽になったと言えます。

他人には相談ができない内容なら尚更のことでしょう。

今の僕ならNLPなどを学んでいるので、もっとスムーズに答えを導出することは簡単だと言えます。

無意識に相手に気づかせたりすることだって出来るのです。

認知症かな?と思った時の5つの対応方法のまとめ

  1. 自分の憶測で言わないこと
  2. 家族に質問を投げかけてみる
  3. タイミングをみて「事実のみ」を伝える
  4. 余計な感情や不安になるようなことは言わない
  5. 次にどんな行動に出たら良いのか、家族に伝える

この5つを僕は心がけています。

もし、身の回りで「認知症かな?」と思ったら、間違っても直球で「利用者さんって認知症かもしれない行動があったんですよね」なんて言わないでおきましょう。

5つのことを意識して、参考にするのもありかなと思います。

この記事が皆さんの参考になればとても嬉しいです。

ありがとうございました。

 


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