2020/08/22
【元教官が教える】第一段階のみきわめはどこを気をつけるべき!?
この記事を読んだ方たちから、たくさんの相談をいただいています。
ただし、相談をするだけして返信しない、対応が悪質な方が多いため、非公開にしようとしていましたが、有料相談とさせていただきます。30分 3000円となっています。
技術的な面はもちろん、心理的な面も専門分野ですので、ご理解よろしくお願いいたします。
この記事をご覧になっている多くの人は、これから一段階のみきわめを受ける方なのかもしれません。
重要なことなので最初に伝えておきますが、みきわめは「教習効果の確認」であって、検定ではありません。
このことは、指定自動車教習所の教習指導員は全員網羅している「講習ハンドブック」にきちんと記載してあります。
ハンドブックの中身をお見せすることはできませんが、一部を抜粋すると次のようなことが書かれています。
みきわめは、検定と目的がおのずから異なるので、検定同様の印象や、必要以上の精神的な負担を与えないように配慮する。
講習ハンドブックより引用
必要以上の精神的な負担を与えないようにとも書いてあるので、その点も踏まえながら、気楽にこの記事を見ていただけたらと思います。
もし、どうしても緊張しすぎて結果を出す自信のない人は下記の記事を参考にしてもらっても良いかと思います。
そして、今回書いているこの記事を見たあと、あなたはみきわめに対して少しは気が楽になっているはずです。
この記事を見る前に比べて、必ず楽になっていますし、自分では気付かないかもしれませんが、どこかリラックスしている自分になっているでしょう。
そもそも教習所の「みきわめ」とは?
みきわめとは、先ほども説明をしたように「教習効果の確認」と言います。このみきわめは次の目的のために、教習生の履修状況を評価し確認することです。
- 教習生に、各段階(科目)ごとの自己の履修状況を把握させること
- 教習を次の段階に進めるか、その段階の修得状況の不十分な項目の延長教習を行うのかを判定
簡単に言えば、現在の教習がおおむね出来ていて、次の教習の段階に行っても大丈夫かを確認する作業ということです。
そして、もっと気楽なことを言いましょう。
AT車なら最短12時限目、MT車なら最短15時限目にみきわめをするでしょう。つまり、みきわめの時間は「教習」の時間なのです。
僕が教官時代には、みきわめの時間になると吐き気をもよおしたり、泣きそうになったりする人だっていました。いや、泣いた生徒さんもいたでしょう。
そういった生徒さんに言った言葉というのは、「検定ではないので、気楽に走ろう」です。皆さんはひょっとすると誤解をされているかもしれませんが、このみきわめの時間はずっとみきわめをされているわけではありません。最初は普通に教習をして(みきわめが良好、A判定になるように)、教習時間の中盤〜後半くらいからみきわめをします。
極論を言えば、みきわめの時間に一度、脱輪をしたり、クランクでポールに接触しても検定のようにその場で不合格を言い渡されるわけではありません。合否ではないのです。
ちなみにみきわめの判定は「良好・不良」で判定をされると思うのですが、不良の判定を下される生徒さんは少ないと言えます。何故なら、この時間になるまでに「復習項目」と言って、出来ていなければ出来ていない項目はおろされ、再度、次の教習時限にも行います。それらが出来るようになれば、すべての復習項目は消え、みきわめに向かうことができるのです。
ですから、みきわめを受ける人は自信を持って、気楽にしてほしいと思います。
第一段階のみきわめで特に注意したいポイントって?
技能教習第一段階のみきわめで教官が判断するのは、一段階の教習内容が概ね出来ているか否かということです。では、技能教習の第一段階の教習内容を一度確認してみましょう。
- 車の乗り降りと運転姿勢
- 自動車の機構と運転装置の取り扱い
- 発進と停止
- 速度の調節
- 走行位置と進路
- 時機をとらえた発進と加速
- 目標に合わせた停止
- カーブや曲がり角の通行
- 坂道の通行
- 後退
- 狭路の通行
- 通行位置の選択と進路変更
- 障害物への対応
- 標識・標示に従った走行
- 信号に従った走行
- 交差点の通行(直進)
- 交差点の通行(左折)
- 交差点の通行(右折)
- 見通しの悪い交差点の通行
- 踏切の通過
- オートマチック車の運転
- オートマチック車の急加速と急発進時の措置
- みきわめ
上の教習内容はMT車を元に書いていますが、AT車はこれの21、22番がないタイプです。
そして、これらの教習内容をMT車は最短15時限、AT車は最短12時限で習得していきます。
では、この内容をもとによりみきわめで注意するポイントを伝えていきましょう。
安全確認
みきわめまで来ると、ある程度の車の操作というのは出来ているでしょう。ただし、僕の経験則ですが、検定でもみきわめでもよく注意したのが「安全確認」なのです。
注意すると、よく教習生から「しているつもりなんですがねー」なんていう言葉を言われることがありました。
たしかに「している」んです。しかし、「する場所」や「するタイミング」が少しずれていたり、違っていて、事故につながる安全確認の仕方をされる方が多いのです。
特に「発進時の確認」「巻き込み確認」「交差点進入時の確認」「合図を出す前の確認」「後退時の確認」をよく忘れている人が多いです。
みきわめの記事なので検定のことは出来るだけ描きたくないのですが、安全確認をしていないとみなされると、「10点減点」となります。これは大きい。。。。
そんな不安がある人はこの記事を読むとスッキリするかもしれません!
目標に合わせた停止
みきわめでこれが出来ないためにB判定がついた人もいるのではないでしょうか。検定の最後に行うであろう、路端から30センチ以内、目標物とバンパーの間隔30センチ以内という、なかなか難しい課題です。
この項目が出来ない人は、目標に合わせる前の速度をゆっくりとしてみてください。また、左の前輪を意識してみてください。イメージが大切です。かなり抽象的ですが、本当にイメージが大切です。
そして、矛盾をしているかもしれませんが、速度がゆっくりすぎると今度はイメージがわきにくくなります。
狭路の通行
これで自動車の運転が嫌になった人は何人いるのかというくらい、とてもこの課題は嫌でしょう。
とくにSコースなんていうのは、車の下が見えません。どこ見ていいのかわからないです。
先ほども書いたようにこういった時もイメージが大切なのです。車の運転はイメージがとても大切です。
だから、これから行こうとする先のほうが見ておかないと、イメージがわかずにハンドルを回し遅れたり、ふらついたりするのです。
Sコースでうまくいかない人は、失敗してもいいので、目の前の道路を見るのではなく、これから行きたいほうに目をやってみて運転をしてみてください。
まとめ
前項では、ざっくりとしたことを書きました。
ここで、最後に皆さんに伝えたいことがあります。
かなり重要です。
それは、「安全確認」で一番減点されることが多いということです。
その安全確認の中でも、方向指示器を出す前の安全確認の順番がわからないという方が多いので、そんな人のために一度書いておきます。
方向指示器を出す前の安全確認の順番
- ルームミラー
- 方向指示器を出すほうのミラー
- 方向指示器を出すほうの目視(真横)
- 方向指示器を出す。
- 方向指示器を出した方向にハンドルを動かす
これはテンポよくしてください。声に出して「1、2、3、4(しじき)、5(ゴー)」
これらのことは家に帰り、部屋でも練習が出来ます。
他にも気をつける箇所はたくさんありますが、今回はこんなところにしておきます(笑)
みきわめは何度も言うように「検定」ではありません。
緊張するかもしれませんが、前半にできていなくても、それだけでB判定になるわけではないので、気楽にしてもらえればと思います。
今後もこういったことを書いていきたいと思いますので、もし、こんな記事が欲しいというものがあれば、要望をおっしゃってみてください。
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