【元鬼教官が教える】免許取得は通い?合宿?どっちがオススメなの?

 

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ここ近年、若者の免許取得離れ、車離れと言われていますが、それでも免許を取得する人は年間に120万人くらいいます。
平成24年の新規で第一種免許を取得した人数は1,226,891人、そして、平成28年では1,216,635人と1万人減とやや減少傾向にはあります。(警察庁運転免許統計から一部引用)

しかし、まだまだ、皆さんの生活には自動車の運転免許は欠かせない存在ということがわかるとおもいます。

さて、今回は免許取得の際、教習所に通学にするのか、合宿で短期間で卒業するのがいいのかを書いていきます。
なお、教習所の先生は、「教習指導員」という名前が本当なのですが、この記事では、教習所の先生のことを「教官」と表現させていただきます。

 

【教官視点から見る】教習所に通いで免許をとるメリット・デメリット

僕が運転免許を取得するため、教習所へは「通学」を選択しました。
通学した教習所は、京都府に位置し、色々な免許の取得コースや合宿も受け付けています。

そのときに感じたメリット、デメリットも含めて書いていきたいとおもいます。

 

 

(メリット1)運転技能、学科教習ともに自分のペースで受けれる!

元教習所の先生だからはっきり言うと、少しでも運転に自信がないと思う人、そして実際に車を利用して仕事に就く人は通学にしていて損はありません。

むしろ、マストだと思っています(笑)

例えば、技能教習で駐車がきちんとできないという場合、通学では何度も説明をし、実際に練習するといった反復練習をします。(合宿が全くないというわけではありません)

学科でもきちんと反復練習をしてくれるところもあり、本免試験対策もしっかりとしてくれるのは通学のメリットとも言えます。
この反復練習をきっちり出来るかできないかで免許取得後に大きな影響を与えます。

(メリット2)自分の生活リズムを出来るだけ保てる

合宿ではその名の通り、泊まり込みで教習所に通いますが、通学は自宅から通うことが出来るので、自分の生活リズムを出来るだけ保てると言っても過言ではないでしょう。

僕もそうでしたがアルバイトをしているといった事情があるような場合、一ヶ月近くも休むと勤務シフトにも影響してきます。合宿の場合、職場には影響してくるでしょう。通学では、教習所に通っているその時間だけ、シフトをあけてもらえばいいので、アルバイトを継続しながら教習所に通うことができるというメリットがあります。

(メリット3)地域の交通状況を教習のなかで把握できる!

これはめちゃくちゃメリットだと思っています。免許を取り立ての人というのは、まだ運転に慣れていないため、色々な不安があることでしょう。
春に就職し、車を運転して通勤する、これってダブルのストレスになるかもしれません。

ただでさえ、新しい職場でのことで頭がいっぱいなのに、自動車の運転もするとなると大変です。

その備えとして、教習所に通う際に地元の教習所を選択しておくと、教官に「春から◯◯へ就職するんですが、その地域の交通状況ってどうなんですかね!?」と聞くことができます。

教官はプロ中のプロです。色々な交通状況を知っていますし、色々なシミュレーションができます。
返ってくる答えは「◯◯へ通勤する時間帯は、結構混むから20分早く家を出た方がよい」「◯◯交差点で通勤時間に右折するのは大変だから、少し遠回りになるけど、もう一つ先の交差点で右折すると右折の矢印信号も出るのでいいよ」なんてあるかもしれません。

僕が教官の頃は、そういった話題もめちゃくちゃ多かったです。

(デメリット1)教習所の期間が長くなる

やはり通学より合宿のほうが短期間で教習所を卒業することができます。合宿の場合は、教習所によると思いますが、入学した日から卒業予定日が決まると言っていいくらいスケジュールがびっしりと割り振られています。
合宿では教習が毎日つめこまれているので、通学より早く卒業できると言えます。
繁忙期には3日に一時間、下手をすると一週間に一時間程度しか運転ができないところもあるようです。そういったところでトラブルやクレームがあることもあります。

(デメリット2)費用が高いこともある

合宿では、短期集中プランというような格安プランが用意されている教習所があります。通学の費用が25万前後に対して、合宿は20万円前後というところもあります。後から合宿のメリットとして説明をしますが、期間は限定されますが、16万円代の合宿の教習所もあるようです。そういったところと比べれば通学の費用が高い面もあるということです。ただし、全国の教習所を探せば、合宿より通学のほうが費用が安いところもあるので、費用だけで考える人はよくネットで検索してみるといいでしょう。

(デメリット3)間が空きすぎることがある

これはデメリット1とよく似ているのですが、合宿は卒業予定日を決められてしまうため、どんどんと教習所のペースで教習時間を割り振られていきます。そうなると、毎日のように運転の時間ができるのですが、通学のタイプは卒業予定日を決められても、合宿よりは配車がとりにくい面があるように思えます。特に繁忙期は人がたくさんいるため、配車係りの人も大変でして、なかなか全員の教習生にまんべんなく技能教習を割り振ることが困難なようです。
確かに教官が20名いたとして一度に300人くらい教習生が入所してきたら、配車が大変そうです。

【教官視点から見る】合宿で免許をとるメリット・デメリット

元教官から見て、合宿をおすすめできませんが、こういった記事なのでメリット、デメリットを書かせていただきます。ただ、ここでいうメリットというのは、共感できる人が限定されるかもしれません。
とりあえず、合宿をおすすめする人は「過去に運転免許を所持していたが免許取消になった人」「運転に自信がある人」「免許を取得しても車に乗らないペーパードライバー」です。

(メリット1)短期間で集中して教習ができ、早い卒業ができる

合宿の最大のメリットとも言えますが、合宿コースを選択すると、一刻も早く教習所を卒業することができるでしょう。ただし、合宿で免許を取得した人から聞いた話では、出来ていなくても技能教習が先にすすんでしまう傾向があるように思えるということもあるので、その点は個々に注意する必要はあるでしょう。
ただし、何度もいうように合宿は早く教習所を卒業したい人へおすすめですので、お急ぎの方は行くことをおすすめいたします。

(メリット2)費用がなぜか比較的安い

合宿と言えば、宿泊も面倒をみてくれるのが大きなポイントでもあります。教習所の費用+教習所が準備した宿泊を足してもなぜか合宿の費用は安いというメリットがあります。

この合宿免許のサイトをみると、とても安くで合宿プランが組まれているのがわかります。
新潟県の六日町自動車学校なんていうところは168,000円。。。
どんなからくりがあるのかわかりませんが、超安いです(笑)

(メリット3)合宿生同士の絆ができる!

合宿は調べたところ、相部屋というところが多いようです。確かに全てが個室というわけではなさそうですが、相部屋になった人と教習の話で盛り上がるという点では合宿を選択するのも若いうちにできる良い思い出になるのかなと思います。「あの教官腹たつよな!!」なんていう話だってできるのも合宿ならではかもしれません(笑)
僕が免許を取る前に通っていた教習所は合宿も可能でしたが、合宿生同士が仲良くなりすぎて、結構問題行動が多かったです。さらに女の子たちと飲み会をしたらしく、話の内容をなんとなく聞いていたら、男性たちが粗相をし、そこでも問題行動を起こしたようです。ただし、全ての合宿生がそういったわけではなく、たった一部の人だと思うので、参考程度にしておいてください。

(デメリット1)生活リズムに乱れが生じる。

合宿のデメリットは、生活リズムに乱れが生じる恐れがあるということです。
どういったことかというと、これまでの生活をしていく中で運転免許を取得するために自動車教習所に通うという時間は存在しなかったと思います。それを一定の期間、それも数週間教習所に全て時間をとられるというのは、生活リズに乱れが生じる原因になります。特に痛手となるのは、アルバイトをしている人でしょう。通学と違い、数週間まるまるシフトに入ることができないので、そういった点をよく考える必要がありそうです。

(デメリット2)技能教習をしっかりとみてもらえにくい。

現役時代、合宿をしている教習所の教官たちは「出来ていないけど、復習項目を下げずに次にいかせた」ということをよく言っていました。
合宿というプランは、現場の教官たちのプレッシャーにもなるのです。万が一、運転が苦手な人がいたとして、なかなか技能教習がうまくいかなかったとします。そういった人を担当する教官は「どうにかして上手くさせねば!」という気持ちを持つ教官と「とりあえず卒業させるためだけの技能でいいか」という気持ちで接する教官とふた通りにわかれます。あらかじめ卒業予定日が決まっているようなプランならはっきりいって後者の考えの教官がいても不思議ではありません。僕が勤めていた教習所には、たまに「合宿で駐車をまともに教えてもらえなかったので、教えてください」なんていうことを言い、卒業したところとは違う別の教習所にお世話になる人がいました。

(デメリット3)あくまで教習所を卒業するための合宿

ここではきついことを書きますが、合宿で習う内容と通学で習う内容の濃さは違うと思っています。内容は当然のことながら、同じことをするでしょうが、その内容の濃さが違うというのです。合宿はあくまで早く卒業させるもので、通学は早く卒業することも目指しながら、きちんとした内容を指導するといった位置づけとしています。このことは、あくまで僕の主観とこれまでの経験、そして卒業生の声からです。
ですから、きちんと学びたい人にはおすすめすることはあまりできません。

【鬼教官視点から見る】自信があるなら試験場で飛び込み受験もあり!

皆さんは裏技的な「試験場での飛び込み受験」というものをご存知でしょうか?
まあ、裏技でもなく、きちんと各所管の試験場に記載してあるものです。

これは、教習所に通ったりすることなく、いきなり「俺の運転技術と知識を見よ!!」という感じで試験場で試験をうけるのです。
これに合格すると、運転免許をもらうことができるという夢のようなコースなんです。
ただし、何も練習していない一般の素人さんが行っても、全く歯が立たないでしょう。
10回くらい通っている人もいるくらいで、なかなか簡単には合格できないようです。

ただし、僕は二種免許取得のさいに、試験場に飛び込み試験を受け、一発合格しています。
そういった経験と教習所の教官、そして採点する検定員の経験から試験場で飛び込み受験をしたい人へ指導にあたったことがあります。
過去には一発合格者も出しており、先日は二度目で合格の人も出しました。
若干、自慢のような感じになりましたが、このコースで免許を取得しようと思う方は、必ずどこかで練習することをおすすめいたします。一種の普通免許をうける方は間違っても公道で練習をしないように気をつけてください!

通い?合宿?結局どっちがいいの?

結局、免許を取得するさいに通いがいいのか合宿がいいのか考えると、人によるでしょう。

もし、あなたが地元に就職、または将来的に就職する予定があるなら、通学を選び、地元の教習所を選択することをおすすめします。
また、少しでも運転に自信がない、または何かしら運転をしなければいけない状況なら通学をおすすめします。

余談ではありますが、合宿をしている教習所の教官から聞いた話で、合宿は短期間で卒業が出来るのはとても良いのですが、教習所のペースで教習がすすんでしまうところがあるため、実際にできているのか微妙な部分でも次にすすんでしまうことがあるようです。
通学に関しては、そういう部分が全くないのかというと、そうでもありませんが、教習生のペースで合宿より自由に時間を選択することができるので、通常の生徒さんには通学がオススメと言えます。

元自動車教習所の教官の最終的な決断は、自動車の運転免許を取得するなら通学が良い!!!!以上です!!


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