介護タクシーの売上や集客を求める前に考えてみること
ボクの介護タクシー開業相談では、ブログを見てくれた方から色々な質問があります。
一番多いのは、介護タクシーの売上が上がらないけどどうすればいいかという質問です。売上を上げたいと思う前に介護タクシーの経営者として考えることは何だろうっていうことを書いてみました。
介護タクシーの売上は運賃が基本。
- 事業所によって運賃はバラバラでも初乗り運賃に極端な差はない
ボクが経営している介護タクシー(福祉タクシー)は、運輸局に運賃認可届けを出して、それに基づいた金額で運賃を利用した方からいただいています。これはどこの事業主さんでも一緒だと思います。運賃は都道府県や営業する車両の種類、金額の区分によってバラバラです。その差額は初乗り運賃の時点では極端な運賃の差はありません。 - 運送距離が伸びるほど、運賃に差が出て来る
初乗りの移動だけなら極端な運賃の差は出てきません。しかし、距離が10km、20kmと伸びれば距離制運賃ならばどんどんと高くなっていき、小型の安いところと大型の高いところの運賃の差は数千円にもなることがあります。 - 料金は運賃だけではなく、介助料金といった別途費用もある。
利用して下さった方からいただくのは事業所によって様々ですが、介助料金や酸素利用料金、ストレッチャー使用料金など別途費用をいただく場合があります。したがって、運賃だけなら640円でもストレッチャー使用料金が2,000円なら2,640円となります。
介護タクシーの運賃は一般タクシー並みではない
ボクが昔に作っていた介護タクシーの広告の一文に
「介護タクシーの料金は、一般のタクシー並みです」
って書いていました。さらに、それに付随する料金を書いていなかった。(依頼の電話では伝えています)
完全に自己満足な広告で、介護タクシーの開業時に利用する方の気持ちをわかっていなかったボクのミスです。
利用する方の状況により、ストレッチャーや酸素を使うと一般タクシーより割高になることがあると伝えていなかったんです。そんなこともあったのですが、そもそも一般タクシーの料金を想像出来る人ってどれだけいるのでしょうか?
- 日常生活に一般タクシーを使う人はそんなに多くない
果たして日常生活の中で頻繁にタクシーを使う人っているのでしょうか?芸能人なら話は別ですが、ボクの周りでよく一般のタクシーを使って移動している人ってそんなに多くありません。ボクの主観ですが、一部の人が、タクシーをよく使っている程度で、ほとんどの人は頻繁に利用していないと思います。都会ならバスや電車を使い、田舎の人はマイカーで行動しているはずです。 - 一般のタクシー料金って、タクシーに乗らない人が知っているのか考えてみよう
先ほどの項目でも書きましたが、そもそも一般のタクシーに乗らない人はタクシー料金ってどれくらいか検討もつきません。なんとなく初乗りが500円〜600円くらいかなと思われる程度です。
当然のことながらA病院〜B病院までの距離が29kmだったとしてもその値段なんか想像つかないと思いません?相手の立場に立って考えてみた時に、ボクの広告ってダメだったなって反省しました。 - 伝える大切さ
当社で言えば、29キロくらい走行した場合の介護タクシーの費用は、およそ12,500円くらいです。それを安いと思う人もいれば、高いと思う人もいて、その感覚は様々です。
事業者が費用を安くしたり、高くすることは可能でしょう。しかし、そうではなくて、利用する方にこの費用を電話で依頼があった際に「伝える」ということがとても大切じゃないでしょうか。
費用を伝える本当の理由
広告であれ、電話先であれ、介護タクシーの費用を「利用したい!って思っている人の為」に伝える事って大切です。当然、あらかじめ費用を伝えておくことによって費用に関するクレーム回避も期待出来ます。クレームのほとんどは相手に上手く伝えていなかったことが大半ですからね。
費用を伝える本当の理由は「利用する方に安心して利用してもらう為」です。
先ほども書きましたが、相手の立場に立って考えてみるっていうことが利用して下さる方との信頼関係を築くことも出来るでしょうし、距離が縮まって「自社のファン」になってくれると思っています。
介護タクシーの売上を上げたいと思う前に考えてみる事
- 売上を上げるテクニック
売上を上げるテクニックって色々あると思います。ボクはたった6300世帯くらいの地域で介護タクシーを開業しました。自社以外に有償運送車両が3台走っているのですが、全ての車両の運送費用は自社の10分の1です。それでも、自社は6年以上の経営が続いています。考えられないでしょう。ある程度の売上がなければ、絶対に継続することができません。つまり、何かしらのテクニックを使わないとこういう風に売上を上げたり、生き残ることが出来ないと思われるのではないでしょうか。当然、様々な勉強をしているのでそれもあるかもしれませんが、これからお伝えすることが自社が残っている最大の理由だと言えます。 - 誰にどうなって欲しいかということを発信し、行動する
ボクは開業前から現在まで今の仕事がとても好きです。そして、利用してくださる方、つまり自社のファンとなってくれた方がとても好きです。依頼されて、移送が終わり、利用者さんのご家族と別れる際、深々と頭を下げてお礼を言います。だって、自社と比べ物にならないくらい費用が安いところがあるにも関わらず、介護タクシーを使ってくれたわけですから、絶対に大切にしないといけないと思うんです。
だから、「ボクの介護タクシーを利用してくれることによって、使ってくれる人やその周りが笑顔になり、幸せになってほしい」それがボクを利用してくださる人への思いです。
売上が伸びない理由を自分が原因という現実から逃げていないか確認
この記事の冒頭に書いたように、介護タクシーの料金は事業所によって様々でサービスも違います。業者によってその料金の伝え方のニュアンスも違うでしょう。そして、地域の状況によってニーズが不安定だったりします。
それらが原因で売上が伸びないって言っている人もいると思います。
売上が伸びないって悩む前に、本当に利用してくれる人の立場に立って上手く発信出来ているか確認する必要があるのではないでしょうか。
ボクも開業して半年くらいの時、お客さんが少ないのは他社の費用が安い、こんな地域だからニーズがないって自分以外に理由を見つけては、悩んでいました。
でも、よく考えてみると利用してくれる人は存在するわけです。その人たちには、上手く自社の良いところが伝わっている。だから、利用してくれたわけです。
伝わっていないのは、存在しないのと同じ。
売上の伸びを考える以上に、どうしたらお客さんの為になるか、どうしたらその人たちが喜んでくれるかということを真剣に考えてみて、発信し、実行してみるときっと良い結果になります。
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