利用者さんが亡くなると気分が落ちるのは、客と事業所の関係性だけじゃないってこと。
この季節というのは、3月に別れがあり、4月には出会いがあります。寂しさと楽しさが入り混じる季節でもあります。
しかし、介護タクシーの仕事をしていると、季節関係なく、避けて通れないのが利用者さんとの別れです。
どこか違うところに行かれるのだったら、まだいいですが、亡くなる別れです。
家族は当然辛いわけですが、僕もとても辛いです。
こういう利用者さんが亡くなったという情報は、新聞のお悔やみ欄か走行中に偶然見かける葬儀の案内から得ます。
掲示してある利用者さんの名前をみるたびに「えー!!!」という声が出てしまいます。
時には、自動車を止めて利用者さん宅の方向に向かい、手を合わせたりもします。
僕にとって、利用者さんが亡くなるということは、お客さんが減ったという認識ではなく、「知り合いが減った」という認識です。
わかりますかね?
知り合いが減るというのは相当辛いことです。
介護タクシーの仕事は新しい出会いがあり、そして別れがある。
それの繰り返しです。時にはドラマが生まれます。
だから、僕には何が大切かというと、縁あって僕の介護タクシーのお客さんになってくれた人には精一杯尽くすことです。
体が動かなくて目しか動かすことが出来ない人も、認知症になって意味がわからないことを言っていても、その人たちには生きている理由があると思いますし、その人たちにしか生み出すことの出来ない価値だってあるんじゃないでしょうか。
少なくとも、そういった人たちは僕に相当な影響を与えてくれていて、気づきや学びというのもあります。
だから、僕の受け持つ利用者さんと家族に対して感謝の気持ちがあります。
そういったなかで、利用者さんが亡くなっていくというのは、とても辛いということです。
新聞やニュースでは、施設で虐待があるといった報道が流れることがあります。
この報道が流れるたびに、僕が代わりに全力で鉄槌を食らわしてやろうかと思うくらい腹立たしいです。
施設の職員にストレスがたまっていたとしても、抵抗が出来ない利用者さんに対しての虐待は絶対にしてはいけないことですよね。
いくら僕が声を大にしても、そういった人たちには僕の声は届かないと思います。
だから、僕に出来ることは、目の前にいる僕のファンである利用者さんを思い切り大切にすることです。
僕は利用者さんに対して、感謝の気持ちや大切にするといった姿勢を見せます。こんなことは別に意識していなくても、自然に出るもんですよ。
そういったところから、利用者さんも打ち解けてくれ、客と事業者じゃなくて、それ以上の関係性になるのだなと感じるんです。
色々と書きましたが、このような関係性を築いているからこそ、利用者さんが亡くなった時には少し気分が落ちます。
そして、本当にあの対応で幸せだっただろうかと考えます。
出会いで学び、亡くなって気づきを得る。
これが介護タクシーであり、誇りに思う仕事です。
これからも出会うみなさんに「今西に会えてよかった」と思ってもらえるように利用者さんを大切にしていきます。
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