先生だからこそ難しい言葉より誰でもわかる簡単な言葉を使おう!
僕は介護タクシーを起業する前、香住自動車教習所で先生をしていました。
その時に生徒から学んだことがあります。
それは「講師だからこそ難しい言葉で説明するのではなくて誰でもわかる簡単な言葉を使う事」です。
難しい言葉を使って説明することは楽である。
僕は教習所の先生になるときに、めちゃくちゃ勉強をしました。
一日10時間くらい道路交通法を中心とした様々な勉強をしたので、頭の中には道路交通法の中の用語がぎっしり詰まっていました。条文も頭に叩き込んでいたので、どんな道路交通法の質問をされても即答できるくらいになっていたのです。
そんな状態だった僕は生徒さんに説明をする時に、「これくらいはわかっているだろう」という安易な考えのもと、説明したことがあり、生徒さんからよく「それって何ですか?」と質問をされることが多々ありました。
例えば、軽車両。
軽車両を自転車と思う人は何人いるでしょうか?免許を初めて取りに来た生徒さんは、軽車両を軽自動車(660cc以下の普通自動車)と間違えてしまうのです。だから、「軽車両は自転車ですよ」だけではなくて「軽車両は自転車ですよ!軽自動車と間違えてはいけませんよ」と伝えなくてはいけませんでした。
また、「車両通行帯のある道路」という言葉でも「そもそも車両通行帯って何?」って聞かれたこともたびたびありました。一度、二度くらいは同じ用語を説明するのですが、何回か説明をしたからまあいいかという考えがあったせいで、完全にわかりきっていない生徒さんを作ってしまうことも多々あったかと思います。
このように、自分が猛勉強して得た言葉を使う事はとても楽です。しかし、それを噛み砕いて説明する力や根気というのはとても難しいことだと感じました。
教習所の職員研修などで培った知識と技術が今でも役に立っている
このように難しい知識や言葉をひけらかしていた?僕は、教習所が行う職員研修などで先輩たちの指導のもと、どんどんと成長していくことになっていったのです。
ありがたいことにその経験は今でも僕の力となっています。
難しい言葉を使う時は、補足をいれたほうがいい。
こんな僕でも今では介護タクシーなどのコンサルをしているのですが、難しい言葉と言うか日常生活では使われることが少ない言葉を使うこともあります。
例えば「序破急」「SWOT分析」などです。
これをさらっと言ってしまうと、初めて聞いた人の中には聞き流してしまって、そのものが理解できないまま話が進んでしまうことになります。そして、いざとなって、それに基づいたワークをしようとしても、そもそもの意味が理解出来ていないために次に進みにくくなったり、挫折の原因になる恐れが生じてきます。
ですから、こちらはわかっているけど相手はわからないかもしれないなという、「相手への配慮」というのを考えることが大切だと僕は思っています。あっ、決して上から目線ではありません(笑)
僕を見てそんなことを思う人はいないと思いますが(笑)
これから色々な依頼が増えてきます。明日も支援の依頼があります。相手に伝わりやすい言葉を使っていき、喜んでもらえる支援や研修にしていきたいものです。
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