2018/06/28
【介護タクシーの営業?】新規のお客さんはどこで獲得するの?
以前のブログで介護タクシー独立のハードルの低さを紹介しました。
確かに他業種と比べると、ハードルはそんなに高くないのかもしれませんが、せっかく独立してもお客さんがつかなくては事業としてなりたちません。
では、そのお客さんはどこでどうやって獲得していけばいいのでしょうか?
実際のところ、僕の集客方法は口コミが大きく影響しています。
なぜ、口コミしてもらえるかというと、既存のお客さんを大切にしているからだと思います。
当たり前のような気がしますが、これができているからこそ、お客さんを獲得して売り上げを伸ばすことができたんです。
そもそも営業活動ってなにがあるの?
介護タクシーの営業活動ってどんなことを想像されるでしょうか?
よく「介護施設に営業に行くんですか?」と聞かれますが、あまり行ったことがありません。
僕の場合で言うと個人、ケアマネさん、相談員さん、そして、病院から依頼を受けることがあります。
つまり、そういった人がいるところにきちんと出向き、必要とされる方がおられたら利用していただけるように自社紹介を兼ねてプレゼンをするといいでしょう。
過去にプレゼンについての記事を書いていますので良かったらご覧ください。
なかなか上記のような大きな場所を設けていただいて、自社のPRをさせていただけることはありませんが、せめて営業に行く前には自社のPRくらいは相手に伝わりやすいようにしておかなければいけません。
そして、ここからは僕がこれまでにしてみた営業方法を5つ紹介したいと思います。
ネット集客
営業と言うと、片っ端から声をかけていくようなイメージがありますが、今や介護タクシーを必要している利用者さんの家族の方がwebを使って情報を集める時代です。
アナログからデジタルに変化していく中で、まだまだ、ネットでの集客に力をいれている介護タクシーの事業者も少ないのが現状です。
試しにネットで「介護タクシー 地域名」を検索してみてください。
そこでトップに出てくるのは、どこかの業者さんの電話番号程度ではないでしょうか。
これから介護タクシーを利用される人、利用するかもしれない未来のお客さんのためにもネットを使った集客は必須だと思っています。
僕の場合、普通のサイトとブログサイトを運営しています。
実際にブログから仕事の依頼を受ける方が多くなっており、ブログをみたお客さんから様々な声をいただくこともあります。
その記事を読んだことによって「気持ちが楽になった、感銘を受けた」という言葉をいただいた時は「ブログを書いていて良かったな」と思った瞬間があります。
そして、認知症の人を持つ家族の方からも記事を読んで「いい記事を書いていただきありがとうございました」と言われたことがあります。
それがこの記事です。
こういった記事の積み重ねが集客につながっていくのです。
同業者からの紹介
同業者というと、ライバルに思う人もいるかもしれません。
しかし、視点を変えてみれば良きパートナーであるとも思っています。
僕は基本的に同業者の方と仲良くさせていただいており、仕事の紹介もさせてもらっています。
もちろん、同業者の方から仕事をいただくこともあります。
介護タクシーは一人で事業をされているところが多いため、仕事がかぶってしまったときは他の事業者へ紹介するケースはよくあることです。
ですから、困った時は助け合いが出来るようにという意味も込めて、そして、利用者さんが困らないように同業他社とパイプを作っておくことは大切なことです。
顔写真付きの名刺の設置
病院などに営業に行った際、僕は簡単な名刺を公衆電話のところへ設置させていただくことがあります。
写真の名刺には顔写真が掲載されていませんが、顔写真を載せた名刺を置いていたこともありました。
これは、介護タクシーを利用される方が「この顔の人柄なら大丈夫だろう」という安心感が出てきます。
以前、お客さんから顔写真があるほうがわかりやすいし、安心できる」という言葉もいただいたので、そういった名刺を公衆電話のところに置かせていただけるなら、ぜひ試してはいかがでしょうか。
そして、この名刺の一番良いところは、電話番号の文字が大きくて見やすいというところです。
以前の記事でも書いたので、ご覧ください。
個性ある広告で目にとめてもらう!
僕はこれまで数々の広告を作成してきました。
介護タクシーを創業した当初は、ワードでなんとなく作っていた程度であまり反応のない広告でした。
最近では、自分の顔を出したり、キャラクターっぽく書いてもらったイラストを広告に添付しています。
(写真は開業支援の広告)
これは、新聞折込に入れた際に他の広告に紛れて見逃されるのを防ぐため、できるだけ目に付きやすい作りとなっています。
新聞折込だけではなく、ポスティングをした際、お客さんが広告を見た瞬間にゴミ箱にいれられるものではなく、「今は必要ないかもしれないけど、一応残しておこう」というような広告とする必要があります。
これまでに僕が広告の基礎を作って数十パーセントの業績が伸びた教習所や自分がセミナーで集客する際に作ったときには、9日間で100人の集客に貢献しました。
当社で介護タクシーの開業支援を受けたかたには、その支援の中に広告の作成も入っていますので、ぜひご活用ください。
作った広告でポスティング
僕は創業時に実際の営業範囲である香美町全世帯6400世帯にポスティングをしました。
期間は2ヶ月以上かかったのですが効率がとても悪く、結果もいまいちでした。
しかし、このポスティングをしたことで「あれだけ大変なことをしたんだから自分は絶対に大丈夫」と自信が持てる暗示になったのは言うまでもありません。
即効性はなかったポスティングでしたが、この配っている姿を見たケアマネさんなどから後日、依頼を受けました。
きっと嫌気がしてくるような作業かもしれませんが、誰でもできることを誰もが真似をしないくらい頑張るのも起業家としての第一歩ではないかなと思います。
つよっさんのオススメの営業方法は?
僕がこれまでしてきた営業方法で一番オススメは何かというと、冒頭でも書きましたが、既存のお客様を本気で大切にするということです。
既存のお客さんを大切にできない人が、新規のお客さんを獲得しようとしたところで、長続きはしないかもしれません。
やはり、自社を使ってやろうと思ってくれた人に対して、どれだけ近距離であろうときちんとした対応をすることで、次の依頼にもつながりますし、口コミにもなります。
僕はこれを大切にしたからこそ、顧客を確保できたのだと思います。
僕が住んでいる地域は、事業をするのにとても不利な状況にあります。
小さな町に自社の半額以下の値段で運行している福祉車両が4台いるにも関わらず、健全な経営をすることができています。
健全な経営、それはきちんと納税することができている状態だと思っています。
最初のとっかかりでの営業方法は先ほどの5つの方法を試していただき、一人でもお客さんから依頼が来たら、この項目で書いたお客さんを本気で大切にするということをしてみてください。
そうすると、気づいた頃には口コミで広がっているはずです。
営業活動を楽しめれば事業もうまくいく!
この記事では、営業のことについて書き上げていきましたが、実は20代前半の頃に1年間だけですが、設備屋の営業マンをしていた経験があります。
10人くらいの従業員がいる設備屋で、当時21歳の僕一人が営業マンという状況でした。
先輩営業マンがいたらよかったのですが、体調不良になってしまったため、急遽、現場から営業に変わりました。
たいしたノウハウを教えてもらうことなかったのですが、ひたすら飛び込みで回って、ひたすら世間話をして帰ってきました。
変に売り込みをしていたのではなく、人と関係性を築くことで「何かあったときに相談する人」という立ち位置になっていたのです。
営業になった直後は、どうしていいのかわからなかったため、胃カメラを飲むくらいでしたが、すぐになれ、営業そのものを楽しんでするようになりました。
きっと、これから介護タクシーを開業される方の中には、運転や介助が得意だけど営業は苦手だという人はいるでしょう。
しかし、どんなに優れた運転、どんなに優れた介助をしてもきちんとした営業活動をしていなければ顧客がつかない場合もあります。
きちんとした営業活動、これがお客様を本気で大切にすることだと思います。
せっかくの思いを持って開業されたわけですから、普段から人に喜んでもらえる対応をし、意識をしなくてもその行為自体が営業になっていると、とても楽です。
人は売り込まれると、拒絶したくなります。
「また使ってくださいよ!」という声かけより「使わなくてもいいように大事にしてくださいね!でも、万が一の時は任せてください!」と一声かける方がお客さんにとって、元気になれる言葉じゃないかなと思います。
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