2021/06/24

【独立・開業される方へ】2021年の介護タクシー業界はこうなる!独自化が必要。

 

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兵庫県香美町で『介護タクシーの開業、集客』の専門家として活動中! ミラサポや兵庫県商工会連合会、長崎県商工会連合会に登録し、マーケティングサルタントとして企業の相談などを行っております。また、介護タクシーの経営も実際にしております。 コンサルが出来る介護タクシー事業者として様々な事業所さんを支援中です。 (全国どこでも出張可能です!まずはお気軽にお問合せ下さい)
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独立を決意し、サラリーマンを辞め、介護タクシー・独立支援をメインとする【さくら搬送サービス】を開業してから今年で10年が経とうとしています。

僕はとりあえず何でもいいから起業というものがしたかったのですが、何故、介護タクシーで開業したかというと、これからの時代に介護タクシーを必要とする人が出てくると思ったからです。

いや、介護タクシーを必要とする人は以前からいたはずです。

僕の母がガンで闘病中だった時に介護タクシーがあれば、少々費用がかかっても必ず使っていたでしょう。

人は2つの行動原則があると言われています。

  1. 快楽を求める
  2. 痛みを避ける

僕の経験上、介護タクシーを必要とする人は、自分で動くことが困難です。それ故に家族で移動させることも困難です。そういったことから、病院に行かなければいけないのに、行けない状態に陥る人だってでてきます。

介護タクシーという仕事が出てきたことによって、出来るだけ痛みや負担がなく、楽に通院ができるようになったのです。

これから会社を退職し、何か独立を考えるなら介護タクシーで開業を選択肢の中に足してみるのもありなのではないでしょうか。

もし、僕が今サラリーマンで何か起業するなら、迷わず介護タクシーを選択すると思います。

その理由は、介護タクシーを必要とする人がたくさんおられ、そういった人たちの役に立てるからです。

変わらず需要はあり?

介護タクシーの仕事は、常に仕事があるというものでもありません。土日、祝祭日と言った病院が休みの日は仕事がないことが多いです。

また、逆に1日の中で忙しい時間帯があり、午前中と昼からの転院の時間が忙しかったりします。

つまり、この仕事はかなりメリハリのある業種なのかなと思います。

ここで課題が出て来るのですが、1日の中で忙しい時間帯に限って、お客さんから介護タクシーの依頼があるのです。

そういった場合、対応が出来なくなり、場合によっては連携を図っている他の介護タクシーに依頼をすることもあります。

介護タクシーを依頼しようとしたけど予約が一杯だった場合☆独立開業

 

 

こういったことから、介護タクシーというのはまだまだ需要があるのかなとも考えたりするわけです。

その需要を見越したのか、僕が住む兵庫県の但馬地域では、独立した当初、介護タクシーの業者さんは9社だったのに対して、現在は26社と2.5倍に増えています。

 

(表3)但馬地域の介護タクシー業者の推移

開業当初(平成21年) 現在(平成31年) 増 減
車両台数 14 台 37台 23台増
事業者数 9 社 26社 17社増

豊岡市の外出支援サービス登録業社香美町介護タクシー等給付事業登録業者などから一部参照)

若干、飽和状態なのかなとも思えますが、その地域にある病院から30キロ離れた当社に現在も依頼があるということは、まだ足りていないのかなと思ってしまいます。

実際はどうなのかわかりません。

僕は過去の記事で「10年後、供給が増えないため介護タクシー難民がでる」と予想しています。

10年後の介護タクシー業界ってどうなっていると思いますか?独立開業支援

 

何故、そう考えるのか、その時の記事に答えは書いておりませんが、僕の結論は次の3つです。

  • 現在の介護タクシーの業者さんは50代、60代の方も多く、10年後、果たして同じように仕事が出来るのかという点
  • 若い世代が参入しようとしても、その費用を工面することが困難
  • 10年後、段階の世代の人たちは80前後の年齢になり、後期高齢者の数が多く、要介護者が増える可能性あり

つまり、需要と供給のバランスが悪くなることから「介護タクシー難民が出るのでは」と予測しているのです。

いま、介護タクシーの開業が注目される理由☆昔無かったからだよ。

後期高齢者が増えたり、後期高齢者が増えると要介護者が増えると言った根拠は、厚生労働省のサイトからリンクしてある「今後の介護保健を取り巻く状況」というところから抜粋をしています。

収入面

同業者が増えていくと、売上、収入面に関して不安もありますが、僕のこれまでの経験からほとんど変わることはありません。

【介護タクシー事業は儲かるの?】開業からの売上をご紹介

グラフは開業してから3年間の売上を表していますが、その間に近くに業者ができたところで全く変わっていないのが現状です。2012年4月に近くで介護タクシーを開業された方がおられますが、その前が極端に売上が多かったくらいで致命的に下がっている感じにはなっていません。それ以前に一時的に下がっているのは、ヘルニアになり物理的に仕事が出来なかった時です。

むしろ、僕の場合は近くに信頼できる業者さんができたので、自分で対応が出来ない時には紹介することができ、こちらとしても大変都合がいい環境にあります。
介護タクシー事業は儲かるの?開業からの売り上げをご紹介という記事では、介護タクシーで開業してからのことを包み隠さずお話ししております。

介護タクシーを独立開業後、他者をライバル視しても得をしない。

40代の独立者が増え続ける!?

僕がこのタイトルのように40代の独立者が増え続けると言うには、それなりの理由があります。

それは、僕の開業支援に介護タクシー独立の相談をする人のほとんどが40代だからです。

実際に立ち上げた人も一人だけ50代であとは40代ですし、現在立ち上げている最中の人は全て40代です。

ある程度、社会人の経験をし、結婚も終え、資金面に少し余裕がある40代だからこそ独立者が増え続けるのかなと、そして一番人生の中で油がのっている時だからこそ起業に踏み切れるのだといえます。

 

介護タクシーのこれからの市場規模

国土交通省のサイトでは、「バリアフリー化の目標」と題して、平成32年度までにユニバーサルデザインタクシーを含んだ福祉車両を28,000台にするとしています。

平成27年度3月末で公開されている表1からわかることは、平成27年度末の国内の福祉タクシーの台数は15,000台で、国土交通省が平成32年度までの目標にしている28,000台の約半分の福祉タクシーしかいないのが現状であるのがわかるとおもいます。

(表1)福祉タクシーの導入状況について

区分 寝台専用車 車椅子専用車 兼用車 回転シート等
平成22年度末 526
(19)
8,696
(4,416)
2,259
(110)
775
(170)
12,256
(4,715)
平成23年度末 549
(28)
9,437
(4,899)
2,417
(110)
696
(167)
13,099
(5,204)
平成24年度末 534
(31)
10,177
(5,286)
2,493
(83)
652
(146)
13,856
(5,546)
平成25年度末 520
(38)
10,304
(5,351)
2,572
(88)
582
(148)
13,978
(5,625)
平成26年度末 499
(42)
11,032
(5,515)
2,568
(75)
545
(133)
14,644
(5,765)
平成27年度末 507

(52)

11,212

(5,660)

2,810

(115)

497

(124)

15,026

(5,951)

2019年現在、まだまだ参入障壁は高くない!

さて、今回は介護タクシーの今後の需要について書いていきました。

介護タクシーという仕事が出来てから、まだそんなに時間が経っていません。

新しい事業だけに歴史が浅く、まだまだ未開拓の状態ともいえます。

ただ、今回のことをまとめると次のとおりです。

  • 需要はあるが、地域によっては飽和化しているところもある。解決策としては、価値を伝える力を養うこと。介護タクシーを知っている人に使ってもらうことも大切だが、知っていない人に伝えるきることはもっと大切である。ニーズではなく、ウォンツ。
  • 業者が増えても、あまり売上は変わらない。
  • 10年後は、介護タクシー難民が出る。理由としては現在の経営者が高齢化、資金の調達が困難なため、若い起業家が少ない、2025年問題もあり、超高齢化社会となる。
  • 40代の独立者は増え続ける。

こんな感じです。

こういったことを元に考えると、2019年の介護タクシー業界は、40代の業者が増え、資金面と維持で一番手頃な中型車両の介護タクシーが増える。また、2017年3月より高齢運転者に関する交通安全対策の規定が整備されました。

介護タクシーとは直接関係のないことかもしれませんが、これまでは家の車でどうにか介護者を連れていけた人も、年齢が増すにつれて家族では対応が出来なくなる状況が増えてくるはずです。この免許制度の改正も多少なりとも関連してくるのではないでしょうか。

決して、ぼろ儲けする仕事ではないですが、どうしても独立がしたい人は参入の壁が高くない介護タクシーを選ぶのも選択肢の一つとして入れておいてもいいのかもしれません。ただ、開業してからはきちんとしないと失敗することも大いに考えられます。それが独立のデメリットとも言えるので、その点をしっかりと考慮していく必要はあるでしょう。

なぜ介護タクシーは独立のハードルが低いのか?☆情弱な人は注意が必要!

お客様を運ぶ介護タクシーはたくさんいるが、独自化された介護タクシーは皆無に等しい。

では、最後に最も大切なことをお伝えします。

介護タクシーの役割は、基本的にお客様を目的地まで安全に運ぶことです。

ただ、これって誰でもできることなのです。

誰でもできる介護タクシーが増えてきた場合、あなたの介護タクシーはお客様から選ばれることができますか?

答えは「ノー」だと思います。

「いやいや、私の介護タクシーは安全で親切でどこよりも心がけている!!!」って目くじらを立てて怒られそうですが、

そもそも、それらを全く意識していない介護タクシーって存在すると思いますか?

みんな同じように思っているはずです。(中にはいない人も存在するでしょうが笑)

では、どうすればお客様から選ばれるような業者になれるのか。

僕の経験上、独自化することです。

値段が安い、装備が良い、こんなのは独自化ではありません。

もっと、自分にしか出きなくて、他者に真似できないような独自路線を進んでいく必要があります。

僕であるなら、過去の様々な苦労や経験をした結果、人の相談事を好きで聞けます。全くしんどくなりません。

これなら「自分でも出来るよ!」って言われそうですが、次がポイントとなります。

僕は「ヒプノセラピスト」でもあります。ようは催眠を使って人の相談事、悩み事を解決するノウハウがあります。

実は、これをしていることによって、「今西さんと車に乗っていると元気が出る」と言われることが多々あります。

さらに、ヒプノセラピーの依頼も介護タクシーのお客さんの家族からあります。

つまり、介護タクシーがきっかけで、もう一つの仕事であるヒプノセラピーの仕事に繋がっているということです。

これらの利益をうまく活用して、7月からはNLP(神経言語プログラミング)を習いに行きます。

これはコーチングなどのセッションにつかえるものです。

ここまで説明するとわかるかと思うのですが、「介護タクシーの運転手」だけならこれからのこの業界では少し弱いのです。

僕は、「介護タクシーの運転手」×「セラピスト」×「NLP修得者」=独自化された介護タクシーとなっています。

ある意味、ここまで出来る運転手はいないでしょう。

しかし、これからはこういった時代だと言えます。

一つのことだけなら誰でもできる。

誰でもできるということは埋もれてしまう。

それを埋もれないように自分の得意分野、自分のしたいこと、これをビジネスとどう直結するかで、

今後の介護タクシー事業の状況は変わってくると言えます。

介護タクシーの開業、独立に興味を持たれた方は、さくら搬送サービスの公式ウェブサイトを御覧ください。

また、一度今西から話を聞いてみたいと思われましたら、いつでもご連絡ください。

 


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